パンダを肉食から解放した菌

パンダと菌のイメージ

栄養摂取はお腹にいる菌の働き次第、それはみんな一緒

竹(の茎)をムシャムシャと食べている姿が愛らしい、人気抜群のジャイアントパンダ。
ジャイアントパンダは生物分類学では食肉目クマ科に属しています。クマ科の他の動物の例は、ホッキョクグマやグリズリー。もう1つ上の食肉目になると、ライオンや狼などが属しています。
同じ分類圏の動物たちが獰猛そうなのに、ジャイアントパンダがムシャムシャ竹ばかり食べて生きていけるのは、ジャイアントパンダのお腹にいる菌(微生物)たちが草食動物のパターンと似ているからなのだそうです。
ジャイアントパンダは、自分の腸内から出る酵素では分解できないはずの頑丈な植物性多糖類を、お腹に住んでいる菌たちの力を借りて分解して、消化して、自分が生きていくためのエネルギーにしているのだとか。