菌のいる畑と、化学肥料たっぷりの畑

化学肥料と農業と菌

有機農法は最近の流行り?

今でこそ、有機農法・防腐剤無添加・防虫剤無添加・無農薬野菜といった言葉が知れ渡り、オーガニック栽培の野菜や果物は大人気です。が、化学肥料が救世主のように農家に迎え入れられ、研究機関で国を挙げて工業化学的な農業が推進されていたのも、そんなに大昔のことではないようです。

化学肥料では補えない微生物や虫の働き

ざっくりと、1900年代に化学肥料の普及は急拡大しました。
そして同じ頃、その流れに反する立場、つまり“工業化学に則した農業が最先端”という定説に反して自論を確立していった研究者もいました。その研究者の功績が、現在のオーガニック栽培につながっています。

工業化学に則した農業の先頭には、ユストゥス・フォン・リービッヒ氏というドイツの化学者がいたそうです。そして、反対の立場にはサー・アルバート・ハワードというイギリス人の農学者がいたそうです。

リービッヒ氏が捉える化学肥料がどのようなものだったのか、また、工業化学に則した農業が推進する品種改良や害虫駆除は植物にどんな影響があるのか。そして、反対の立場であるハワード氏が研究した慣行農業にはどんな秘密があるのか。
今一度じっくり考えて、自分が食べるものの取捨選択をしてみるのもいいのではないでしょうか。