大腸のすごさは見過ごされてきたけれど・・・
小腸に続く、太くて短い腸管、大腸は、なぜか長い間見過ごされてきたそうです。
19世紀末にノーベル賞を受賞したイリヤ・メチニコフ氏は、「これまでなされた多くの調査研究を鑑みるに、どうやら大腸に消化能力はないものと思われる」、と書いていたそうです。
しかし今では、大腸が菌の力を借りて私たち人間に必須のビタミンを合成させ、それを吸収している場所であることがわかっているそうです。大腸と大腸に住んでいる菌がいなければ、私たち人間は健康を維持できないとまで考えられます。
大腸のすごさを通して、私たち人間(他の動物もほとんど同じ)が、食べたものをどのように消化吸収しているのかが見えてきます。