体には、外側にも内側にも、ものすごい数の微生物(常在菌)がいるそうです。
腸だけでも、100兆個。
それらの常在菌が、健康や美容の状態に影響しているという研究結果がたくさん発表されています。
種類も数も多く複雑なことから、まだまだ解明されていない部分が多いそうですが、公表されている研究結果にはこれまでの考え方をひっくり返すような内容が多いです。
例えば、皮膚の状態を悪くする菌は常在している菌で、ひっそりとしている間は特に悪さはしないものの、何かの拍子に勢力を拡大することで存在感を発揮するとのこと。かさつきやニキビや吹き出物といったお肌の不調に、常在菌が関与しているという見方がされているようです。
その他に、便秘や下痢はもちろん、肥満や心の病気にまで、常在菌は影響しているという考え方もあります。
何が本当なのか、どこまで正しいのか、また、研究報告が歪曲されてマーケティング・商品化されているものがあるのではないかなど、見極めるポイントは多々ありますが、少しずつ情報を咀嚼しながら健康と美容と菌との関係を考えていけたらと思います。